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2024年07月08日 [アカデミック]

発明王の失敗

発明王「エジソン」 "Thomas Alva Edison, three-quarter length portrait, seated, facing front". Photographic print.( Mvuijlst 2009)

7/7七夕の日。2024年東京都知事選挙、各種補選が行われました。
都知事選の結果は小池氏が圧倒的多数で当選。
NHKでは、開票即時当確。現役都知事から追加の4年間の任期を延長する形になりました。
異例尽くしの都知事選であったようですが、いずれにせよ、良い都政を行ってもらいたいと思います。


さて、選挙と少しづれますが、特許が迷惑として埋もれた例を紹介したいと思います。
「発明王」とも呼ばれるトーマス・エジソン。
電球の実用化や、蓄音機など、現在まで続く発明は枚挙にいとまがありません。
電球のフェラメント(電球の中にある細い線)に日本の竹が利用されているようで、京都には碑があるとか。
エジソン氏の助手に日本人がいたことも影響があったのかもしれません。
ただ電球も白熱電球からLEDライトに移行されつつあります。今の時代は当時ランタンから電球に変化していった、変革期で、私たちは歴史を体験しているのかもしれません。

閑話休題
エジソンは1868年(明治元年)、21歳で初めての特許を取得しました。
その発明は、議会で多数決を瞬時に演算、結果を表示する装置。だったようです。
今でも国会中継で、投票を行うシーンが映し出されることが多々あります。
これだけITが発達している現代でもアナログな方式に、首をかしげることもあります。

当時のエジソンも同じことを感じていたのではないでしょうか。
意気揚々で各種議会に売り込みに行ったようですが、すべて失敗したとのこと。
この画期的で、時間の短縮が図れ、効率的な発明は、なぜ却下されたのでしょうか?
記録等からの理由としては、少数派の野党が与党に対して抵抗手段として牛歩戦術とかが利用できなるからとか。
時間切れの制度を狙って、国民へのアピール(&嫌がらせ)とかができないという理由のようです。
野党議員の気持ちもわからなくはないですが、それだけ金がかかるので何とも言えない雰囲気です。


エジソンの幼少期の逸話は伝記を参照してもらえればと思いますが、
変わり者、探求心旺盛、なんでもチャレンジ、失敗してもめげない性格のようです。
彼自身、この投票システムで「良ければ売れる」という考えを捨て、
「ニーズがあるものが売れる」と思考の変化があったようです。


約150年前に起きた、発明と買い手の不興。
今でも行われているアナログな議会運営。
現在の選挙投票システムも含め、もっとIT化が進むこと。
効率よく国の運営がなされることを期待するばかりです。
2024年は国外も含めて大型選挙が重なります。
講義の間にでも、このような雑学と息抜きを提供してみてはいかがでしょうか?


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