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2024年09月09日 [アカデミック]

学術研究発表大会

研究発表大会(イメージ) 9月。学校年度の半分が過ぎました。通常「学会」と呼ばれる研究発表大会の季節となりました。
自分の研究へのアドバイス、横のつながり、新たな視点が得られるなど、興味深いイベントです。
また、学生が頑張って姿にも勇気がもらえます。
研究者ではなくても、良い刺激になると思いますし、お奨めです。


学会には多くの種類があります。
法人化の有無、機関への登録、入会の審査などが特徴として挙げられるかと思います。
似たような学会もあってお互いに反目している学会(多分、昔に別れた可能性も)、
所属会員がかなり被っていて、違いがわからない学会などが“学会あるある”です。
純粋な学術の裏に、政治的な面も。



閑話休題。前向きな話に移しましょう。
学会によって、大会によって、実施方法に違いがありますので、一例だとして読んでください。

一番の注目は、基調講演。
大会のテーマに合わせた、その業界の第一人者の発表になります。
過去の研究での裏話が聴けるなど、歴史を垣間見れたりします。


メインとなるのは口頭発表。
一例では、一人10分ほどの時間が与えられ、7分の発表、3分の質疑応答とコメント。
時間的に全員の質問が終わることは少なく、聴講者の真剣さに圧倒されるときも多いです。

「洗礼」などと呼ばれることもありますが、学生の研究発表に厳しい指摘があることも。
次の研究へのステップ、改善や見直しなど。より完成した研究に向けて、頑張ってもらいたいです。


理系に多いですが、研究の実践・デモの展示、意見や質問に対応するインタラクティブ発表。
実際に実験を体験することで、論文や発表などで表現できない内容を知る事も多いです。
その結果、改善点や意見の提示、研究の意図の質問などが醍醐味となるでしょう。


さて、興味深い研究が集まる大会。
発表数と開催期間の関係から、全部の発表の聴講は不可能な事が多いです。
事前にプログラムで、発表タイトルと発表者を知ることができますが、内容までは知ることができません。
そこで準備されているのが、予稿集と呼ばれる事前に発表者から提出された資料集です。
当日で全部読むのは厳しいですが、読み慣れてしまえば、要点をつかんで、興味のある発表を選ぶことができます。
別開場にも関心のある発表が被る場合もありますが、その時は、懇親会や別の機会で聴講した人との情報交換でしょうか。


最後には、懇親会。
お酒や軽食をとりながら、懇親を深めるイベントです。
緊急事態宣言が出され、オンライン開催などに移行した時期から流れも少し変わった気がします。
お酒の提供がなくなったり、オードブルが細分化されたり。
収束を感じつつも、気を抜かない日本らしさでもありましょうか。

発表時間内に質問ができなかった発表者との情報交換。
知り合いからの人材紹介からの名刺交換。
仲間内での、近況報告やたわいもない会話。
あとは、手持ち無沙汰にしている人に声をかけて、世間話。これもバカにできない事も多くあります。
などなど、基調講演に次いで、重要なイベントでしょう。


研究は日々進み、学術は常に進化しています。
1冊の書籍を読むことも重要ですが、30分程度で同等程度の情報も得られることも。
この様に、新しい情報は研究発表大会が効率よく得られるでしょう。


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