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2024年07月15日 [電子機器・検査器]

ダイヤルゲージで歪みをチェック

ダイヤルゲージとUSBハブダイヤルゲージは、下に出ているピン(針)の引っ込みが0.01mm単位で測定できます。
上の写真は、USBハブの最も浅い部分を測っているものです。
前回紹介したノギスでも似たようなことはできますが、あの形状から、微妙な傾きから誤差が出てしまいます。
その点、このダイヤルゲージでは、ピン(針)が太いため、そのような誤差は少なくなります。

ダイヤルゲージ ダイヤルゲージはミツトヨ社の2046S。
フレキシブルアームはシンワ社の73753
被検体はバッファロー社のUSBハブ
を利用しました。
このダイヤルゲージは、枠を回転させることで、0位置(測定開始点)を指定できます。
また緑のマーカーを動かして、目視での閾値(しきいち)を設定し、異常を検知することもできます。


今回は、ダイヤルゲージの使い方の一部を紹介しました。
このダイヤルゲージは、モノづくりでは精度を維持するのに重量な器具だといえます。
ミツトヨ社のダイヤルゲージ※外部サイトのページを参照していただければと思いますが、その特性を活かした事例が紹介されています。
先のサイトでは、2つほど使い方の事例が。
1点目は、回転体(円柱や円錐他)を中心軸を固定して回転させます。回転体ですから、周回に描いた線は、中心軸から同じ距離にあるはずです。
ですので、回転させたときに、ダイヤルゲージは同じ値を示すはずです。
よって、回転させたときにダイヤルゲージが反応すれば、歪みなどがあることの証明になります。

2点目は、器具にいくつものダイヤルゲージを設置し、すべての0位置を揃えます。
その器具を製品に対して水平に重ねたとき、理論的にはすべて同じ値を示すはずです。
先の説明と被りますが、ダイヤルゲージの値に誤差が生じれば、製品の歪みが測定できます。


今回のUSBハブの例を含め、平面等に対して、その歪みを検知するのに特化した測定器だと思います。
前回のノギスは割と万能ですし、レーザーメジャーも使い勝手はよいものです。
しかし、特化した測定器も多くあり、その使い方に合わせて、数えきれない種類があります。
今回のダイヤルゲージも一般生活では利用する事は少ないと思いますが、ぜひ頭の隅に記憶してもらいたい測定器です。

蛇足ですが、デジタルでの測定器も存在しています。

世の中には便利な道具がいっぱいあります。
上手に利用して、楽に、面白く制作しましょう!
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