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[アカデミック]

2024年11月11日

インターネット上のID

PCと論文 学術は、過去の研究を踏まえて一歩一歩積み重ねていくことがほとんどです。
所属機関での研究の継承が多いと思います。

同じ業界の研究を参考することも多いですが、他の業界の研究や知識が、思わぬ飛躍をもたらす例も枚挙にいとまがありません。

例えば、戦後沖縄で発生した、ある種のハエによる植物被害。
繁殖力が強く、輸出(特に九州・本州等)後に、その地に大量繁殖して国内の農業が壊滅に瀕する可能性がありました。
この様な繁殖に対して行ったのが、生殖機能を失った昆虫を人工的に製造。
定期的に大量に放出することで、成虫する卵が減り続け、最終的には絶滅させたようです。

ここで利用した技術は、放射能による遺伝子変化。
(被ばくによって、奇形が発生することの応用)
ある種の放射線を発する原子を利用し、生殖能力をつかさどる遺伝子の破壊に成功したようです。


2000年前後では、遺伝子を操作して病気に強い植物ができて、人体に影響がどうのと騒がれていたのを思い起こします。

今回のプロジェクトでは、昆虫学、遺伝子学、放射能物理学、地学などなど多くの研究者によるチームの勝利と言えるでしょう。



本文まで、だいぶ長く書いてしまいました。
ここからが本文です。


今回の内容は、研究論文の検索に関して、データベースサイトの紹介になります。
公立の大きなサイトとして、
・NDL ( National Diet Library : 国立国会図書館 )
https://www.ndl.go.jp/
・CiNii ( 国立情報学研究所 )
https://cir.nii.ac.jp/
・J-STAGE ( 国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) )
https://www.jstage.jst.go.jp/
などが有名でしょうか。
個人的に、縦割行政の弊害かと思いつつ、よく利用させてもらっています。

その他にも各大学で運用しているデータベースもあります。


前述の3つのサイトに関しては、来月に回したいと思います。
今回は資料に対しての固有番号についてです。

WikipediaやWebサイト等では、URLの変更などで目的の情報までたどり着けないことがあります。
(404 Not Foundなど)
また、参照した日付から更新されている可能性もあります。
研究では、更新後のデータも必要ではありますが、過去の研究時点でのデータも必要なことが多いです。

そして似た名前の研究などで、誤認識を行う可能性もあります。

そこで、学術資料に対し、固有番号(ID)を付与することで、資料の一意性を担保します。
この固有番号は、DOIと呼ばれ、各機関に割り当てられたIDと、その機関内でのルールに従った採番を組合わせたものになります。
DOIは、デジタルオブジェクト識別子( Digital Object Identifier )の略称となります。
DOIは2000年から利用されているようです。
その名の通り、論文、音声・映像、ソフトウェア等のデジタル情報(コンテンツ)のIDです。
DOI管理サイト(例:CrossRef)にDOIを入力することで、目的の情報(コンテンツ)にアクセスすることができます。


書籍に関しては、それ以前からISBNなどが振られることが多いですが、杜撰な面もあるためDOIの方が信頼性があります。
インターネット上と物理的な書籍では考え方も異なるので、一概に比較はできないとも思っています。


今回は、学術論文のデータベースサイトの紹介と、デジタル情報を管理するDOIについてとなります。


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