[アカデミック]
2024年12月09日
研究データベースサイト
前回は、「読書の秋」と称して、デジタルデータのID割付と学術系のサイトについて、紹介しました。
今回は、前回紹介した、「NDL」、「CiNii」、「J-STAGE」について、掘り下げたいと思います。
日本にて有名なサイトは3つ。
「NDL」、「CiNii」、「J-STAGE」です。
それぞれ紹介していきます。
NDL : National Database Library (国立国会図書館)
国立国会図書館が運営している日本最大級の情報データベースです。
国立国会図書館は、図書館として国内の出版物(書籍や雑誌、新聞等)を収集し、貸し出しなどを行っています。
本来はすべての書籍を所蔵しているはずなのですが、新しい書籍でもデータベースに登録されていないことがあるのが残念です。
NDLはデジタルの名を冠していまして、多くのシステムとの連携を行い、網羅的に電子データの検索もできます。
あとで紹介する、「CiNii」や「J-STAGE」等に登録されている、公開情報も同時に検索が可能です。
また、分野ごとに別サイトを紹介しており、資料の収集に一番活躍できるサイトだと思います。
また、「国立国会図書館デジタルコレクション」というコンテンツを提供しています。
著作権の切れた書籍などの資料もインターネット上で読むことができ、PDFでの保存が可能など、個人的な趣味でちょこちょこ使わせてもらっています。
CiNii : NII学術情報ナビゲータ(Nii : 国立情報学研究所)
日本全国の資料の所在場所検索が特徴的なサービスです。
公立図書館、大学図書館などの蔵書情報を保持していて、資料名で検索すると、その所蔵場所を知ることができます。
NDLでは、物理的な資料は、東京と大阪の図書館しか所蔵がわからないため、近場の図書館にあるかの検索には強いと思います。
もっとも、一般的な書籍では、図書館ネットワークを通じ、取り寄せることが可能な場合もあるので、その範囲を調べたうえで、検索を行うのもよいと思います。
また、研究者や博士論文などの検索も強く、論文同士の引用を辿ることができるのが、特徴ではないでしょうか。
Niiでは、他にも研究者が欲するデータベースなどが充実しているのも、痒いところに手が届くのがありがたいです。
Youtubeチャンネル「国立情報学研究所 - National Institute of Informatics 」を運用しており、市民講座なども面白いと思います。
J-STAGE(国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST))
論文集を基軸においたデータベースサイトになります。
登録機関が発行した論文集などを登録するサイトです。
登録された情報は、前述のNDLやCiNiiでの検索が可能になります。
J-STAGEの論文を基軸にするシステムで、全文の閲覧ができるのが大きな特徴であると思います。
ユーザ登録を行うことで、検索履歴を保存することができ、再度の検索が可能になるほか、登録した資料の次号が発行されるとメール通知する機能もあります。
この様に、インターネットとデジタル化の相乗効果によって、先行研究などを検索しやすくなりました。
また、新たな視点によって、研究も進めやすくなると思います。
ただ、先行研究などは、学会などで知り合った研究者同士のアナログ的な情報交換が有効であることも多かったりします。
いずれにせよ、学術の発展は情報が不可欠。
すべてを効率的に活用したいものです。
ハードウェアの教科書は、ソフトウェアに比べると圧倒的に不足しています。
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