2024年04月29日
型番不明のパーツで温度アラート器を作成(2)
前回、温度アラート器の作成を記事にしました。
今回は、その制作の過程での問題解決の裏話となります。
電子部品では、特にその特性を表す数値や、そのスペックシートを確認できる型番などが重要になります。
抵抗値であれば、4〜5本の縦じまに色が塗られ、その色から抵抗値を知ることができます。
(あの小さい縞を読み取るなら、電圧計で計ったほうが早いし、読み間違いがないので、一つ持っておくのもお勧めです)
ICは型番が不明であれば、何の集積回路か不明で、計測値からの判断は難しいですし、下手をすれば壊れます。
一方でLEDなど、大体性能が同じものもあるので、そちらの型番はなくても大丈夫だったりします。
LEDは、ロットだけでなく個体差があって同じ電圧でも発色具合が異なる場合があり、大量に並べると目が疲れると相談を受けたことがあります。同じ悩みを抱えられている方は、ご相談下さい。
閑話休題。
基本的に電子部品は、その特性を示す鍵が必要になります。
ところが、今回利用した部品セットでは・・・「Thermistor」(サーミスタ)とだけ記載されていて、型番も不明。よって、どんな特性なのかも情報0からのスタートになりました。
まず、サイト検索で似たような部品を検索。いくつか候補が挙がってきました。
次に温度による可変抵抗パーツなので、常温(25℃程度)での抵抗値を測定。大体10kΩ、指で温める(36℃程度)と7kΩ位となりましいた。温度が高くなるにつれ、抵抗値が下がるNTC形式とも断定。
いい加減ではありますが、年間の気温の範囲を−10℃から50℃と想定し、10kΩの抵抗を組み合わせればよいかなと判断しました。
アプリ屋さんとして、適当に数値を選ぶのは少し気持ち悪いところもありますが。細かい閾値(しきいち:設定値)についてはソフトウェアで調整しましょう。
無事に回路と、基本プログラミングは完了。温度特性を測定して、閾値を決めて完成にもっていきましょう。
熱中症は気温と湿度によって危険度が決まるようです。今回は危険性を考えて、30℃を基準にしました。
最終調整として、ドライヤーと温度計を使いながら、30℃の時の出力値を計測。その値を閾値として設定して完成です!
追加ですが、前回の拡張案も実装も完了しました!
今回の教訓。特にセンサー類は型番を調べましょう。
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