2024年05月20日
後付けコンロセンサー(1)
台所用品は、火事の出火元として昔から言われてきました。法令や業界の努力によって、機器の安全装置が付属され、火事対策を行われています。消し忘れなどへの注意は怠ってはいけませんが、この機能のおかげでリスクは大幅に減少されているのではないでしょうか。
年々進化する安全装置はたくましく思う反面、古い機器には不安が残ります。特にご高齢の方が住まわれている家の台所。そこに設置してあるコンロの安全装置は、心もとなさを感じます。特にご高齢の親をお持ちの方は心配ではないでしょうか?
今回の作品は、古いコンロにも後付けで設置できる装置になります。
利用する電子部品は、チルトスイッチ「SW-520D」。ある程度の傾きによって、オン・オフが切り替わるスイッチになります。
仕組みは簡単で、スイッチの中に金属製のボールが入っていて、その位置によってスイッチが切り替わります。端子が下向きになっているときは、ボールが落ちてきて、電気が流れる仕組みです。
機械的な構造のスイッチですね。この構造から、端子を下にした状態では、大体90度程度以上横に倒すとオフになります。
この特性を利用して、コンロのつまみやレバーに後付けで安全装置をつけていきます。
詳しい実験や実装については、来週で紹介していきたいと思います。
今回はソフトウェア的な話を少々。
スイッチのオン・オフでLEDを光らせるのであれば、Arduinoなどのマイコンボードがなくても、簡単に作れたりします。しかし、折角の制御機器があるので、ソフトウェアでバリエーションを膨らまして、用途にあった作品にしたいと思います。
一番に思いつくには、タイマー機能。
プログラム内でタイマー機能を実装して、スイッチの状態を観察します。一定時間が経過しても、スイッチの状態が変わらなかった場合には、消し忘れの場合があるので、通知機能を稼働させます。
通知機能としては、LEDなどの発光。ブザーによる警報。ネットを利用して、携帯電話を鳴らすなどが考えられます。
ソフトウェア制御なので、ブザーの音量を徐々に大きくしたり、LEDの発光数、強度の調整とか。自由自在です。
ご高齢の親の見守り機能としても利用可能ですね。
アイデア次第で、防災のカスタマイズができるのが、IoTの面白みだと思います。
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追伸:
某通販サイトで、このチルトスイッチを検索すると・・・アダルト商品扱いになっていました。不思議ですね・・・