[電子機器・検査器]
2024年12月02日
ハンディサーモグラフィ
急に冷え込みが激しくなってきました。
室内でも厚着をするようになり、ちょっと動きにくいなと思いながら作業しています。
(作業によっては、季節に拘わらず長袖の作業着ではありますが)
自宅で作業用に利用しているタワーパソコン。
冷却が必要なコンピュータにはよい季節。
逆に熱源として、温かさも得られて少し暖房費が浮いたりします。
以前、「レーザー式温度計」や「串形温度計」と温度を測定する機器を紹介してきました。
今回は、温度を色に変更するサーモグラフィを紹介していきます。
本日の機器を紹介いたします。
HIKMICRO
サーモグラフィカメラ B20
0.1℃単位、-20℃〜550℃の計測ができます。
表示は、4パターン(後述)。摂氏・華氏の表示変更も、多くの温度計同様標準装備です。
サーモグラフィは、温度を色に変換して目視で確認できます。
画面を通すことで、リアルタイムで温度の分布と変化を確認することができます。
機器やコンピュータなどの温度を計測します。
機器に電源を入れると、一般的には回路に熱が発生します。
回路のミスに起因する過負荷によって、想定外の熱が発生することがあります。
また、配線など回路外の温度を計測することで、回路周辺への熱による影響の測定・テストを行えます。
さて、この機器ですが、多くの機能を有しています。
先に紹介した4パターンの表示について。
通常のカメラ、温度分布、両方の合成、一部のみ(PIP : Picture In Picture)を切り替えて計測できます。
温度分布に関しては、温度のレンジ(範囲)、温度の分布パターン(モノクローム、均等、温度カーブ)が選択でき、目的に応じて計測できます。
画像の撮影とPCとの接続。
現在表示されている画面を画像として保存することができます。
試作の調査書や、展示のサインなどに活用が考えられるでしょう。
USB Type-CやWi-Fi などで、PCなどへ転送ができるので、画像を再利用するのも簡単です。
その他にも少しマニアックな設定で、カメラ特有とサーモグラフィ特有の設定があります。
カメラ的には、LEDライト、接写モード、オートフォーカスなど。
サーモグラフィ的には、反応速度0.1秒未満、最高最低温度表示、温度自動レンジ、放射率など。
自動設定が多くありますので、簡単に使うこともできます。
反面、細かい設定ができるので、用途によって最適な測定、画像撮影ができます。
そして、付属するソフトウェアを利用することで、画像を大型ディスプレイでの確認ができます。
また、分析機能を利用することで、様々な撮影方法による画像から、多角的に分析することができます。
最後に、1600x1200の画素数での撮影が可能ですので、普通にデジタルカメラとしても利用できます。
が、この機器の性能の無駄遣いなので、大事に、有効に使いたいものです。
世の中には便利な道具がいっぱいあります。
上手に利用して、楽に、面白く制作しましょう!