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2025年04月07日 [電子機器・検査器]
ロジックアナライザ (1)

もちろん、モノづくりの現場でも十分力を発揮できる測定器であり、活躍しています。
今回と次の機器では、モノづくりのプロに必要不可欠な測定機器を紹介していきます。
モノづくりに不可欠とは?
ハードウェアは、物理部品を半田付けなど行って、目的のものを制作していきます。
しかし、常に1回で成功することは少ないです。
特に複雑になればなるほど、ミスは多く生じます。
電気信号が通っているかなどを測定する機器のうち、デジタル信号を観測するのがロジックアナライザとなります。
本日の機器を紹介いたします。
Zeloplus
ロジックアナライザ Logic Cube LAP-C(16032)
チャンネル数(デジタル信号入力数) 16本
メモリ 32KB
このシリーズは、型番の数値でスペックを知ることができます。
下3桁の数字がメモリ数となっているようです。
勝手な予想ですが、上2桁の数字がチャンネル数かと思います。
(古いバージョンは8bitであったが、型番が数字ではなかったため)
この16032は、秋月電子などでは販売が終了しているようであり、16128などメモリ数が多いものに置き換わっておりました。
この機器の主な用途は、デバッグ※やトラブルシューティング※となるでしょう。
デバッグ、トラブルシューティングとも、製品開発では避けて通れぬ作業となります。
※デバッグ:主にソフトウェアのミスの発見・修正作業
※トラブルシューティング:主にハードウェア的な断線等の原因究明
この機器の特徴は、Windows上で、波形を観測できること。
接続した線に流れる情報をリアルタイムで計測することができます。
例えば、ボタンスイッチを押したとします。
しかし、LEDが光りません。
この時考えられるのは大きく4点。
・回路に通電されていない
・スイッチが壊れている
・LEDが壊れている
・制御基板・ICが壊れている
この様な場合に、一つ一つ原因を探すために利用する計測機器となります。
この機器のすごいところは、多くのプロトコルに対応していること。
プロトコルとは、電気信号の規格で、データとしての認識規格として考えればよいと思います。
画像のファイル形式(Windowsビットマップ、JPEG、PNGなど)も同じような考え方です。
USBデータも計れることから、電子基板(例:Arduino)との接続テストなど開発に役立っております。
また、Windowsソフトウェアもしっかり作りこまれていますので、学習コストも低く、すぐに活用できるのも高評価のポイントです。
もちろん、ヘビーユーザ向けの機能も多数そろっていますので、幅広いユーザ層に対応しているといえるでしょう。
次回は、実際にArduinoと接続して、簡単なデモンストレーションを予定しております。
世の中には便利な道具がいっぱいあります。
上手に利用して、楽に、面白く制作しましょう!